2024年は北里柴三郎イヤーですので、今回も北里柴三郎先生の血清療法に関連したお話をします。前回(No.5239)、正確な答えが一部の研究者しかわからない血清療法に関して、ChatGPTがどこまで正確性があるのか試してみました(100点満点中40点)。今回最新のChatGPT 4oが登場したので、同じプロンプトでどこまで進化しているのか試してみたいと思います。
プロンプト:ヤマカガシ抗毒素の問題点について指摘して下さい。
ChatGPT 4oの回答:
1. 入手の難しさ:ヤマカガシ抗毒素は、非常に限られた数しか生産されておらず、日本国内でも入手が難しい状況です。このため、ヤマカガシに咬まれた場合に迅速に抗毒素を投与することが困難です。
2. 副作用のリスク:抗毒素は、動物由来(馬など)の抗体を利用しているため、アナフィラキシーなどのアレルギー反応や免疫反応を引き起こすリスクがあります。このため、抗毒素の使用には慎重な監視が必要です。
3. 投与タイミングの重要性:抗毒素は早期に投与することが効果的であり、咬傷後時間が経つと効果が低下します。しかし、ヤマカガシの咬傷は症状が遅れて現れることが多いため、適切なタイミングで抗毒素を投与することが難しい場合があります。
4. 毒素の複雑性:ヤマカガシの毒には血液毒や神経毒が含まれており、毒の種類によっては抗毒素の効果が十分ではない場合があります。毒の成分によっては他の治療法やサポートが必要になることがあります。
5. 製造と供給の限界:抗毒素の製造には高いコストと時間がかかり、需要が少ないことから生産が限られているという問題もあります。その結果、患者が抗毒素を必要とする状況であっても、供給が追いつかないことがあります。
これらの問題点により、ヤマカガシに咬まれた際の治療には、抗毒素の使用だけでなく、総合的な対応が求められています。
著者の答え(答え合わせ):
1. △:前回の「地方や離島などの医療機関では、抗毒素が入手できない」という記載が削除されています。今回の「非常に限られた数しか生産されておらず」という記載は“非常に”は削除が妥当だと思います。
2. ○
3. ○:前回の「症状が出る前に抗毒素を投与する必要があります」という記載が削除されています。
4. ×:「血液毒や神経毒」→「神経毒」はありません。
5. △:前回の「供給量の不足」という記載から「生産が限られている」という記載に変わっています。供給が追いつかないほどの需要は現実的ではありません。
点数:60点(100点満点中、1問:○20点、△10点として)です。
今回の答え合わせをすべてに一般化してよいかどうかはわかりませんが、前回は40点で、今回のChatGPT 4oでは60点と一気に合格点にまで入ってきました。AIの進化の速さを実感します。
一二三 亨(聖路加国際病院救急科医長)[血清療法]