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今すぐ知りたい血清療法の実臨床 謎となぜ55【電子版付】

北里柴三郎先生から約130年。日常診療に困ったときの答えが本書にはあります。

定価:6,050円
(本体5,500円+税)

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著: 一二三亨(聖路加国際病院救急科 医長・CCM,HCU室長)
判型: A5判
頁数: 264頁
装丁: 2色部分カラー
発行日: 2023年11月20日
ISBN: 978-4-7849-2355-7
版数: 第1版
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると,本書の全ページを閲覧できます)

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●血清療法について知らなければ,患者さんが死に至る可能性があります。
●「正解をまとめて記載したもの」がこれまではありませんでした。海外とも状況が違います。いざというときの備えとして本書をご活用ください。
●救急,集中治療,外科,皮膚科,小児科の先生方などに広くおすすめです。


「マムシ抗毒素の投与経路は添付文書に全部記載されているけれど,どれが正解?」
「ヤマカガシ咬傷はマムシと同じDICでしょ?」
「抗菌薬やワクチンの時代に血清療法って必要あるの?」

⇒これらの疑問を,本書が一気に解決します。

診療科: 救命救急 救命救急

目次

総論
1 なぜ,今,血清療法なの?
2 血清療法って何? 今流行りの抗体治療と何が違うの?
3 北里柴三郎先生が考案した血清療法って,その当時どんなふうにしていたの? 論文などの詳細な記録が残っているの?
4 現代医療で“血清療法”って必要あるの? 抗菌薬やワクチンで十分じゃないの?
5 抗毒素・抗血清は未承認薬なの? そのリスクと対処方法は?
6 抗毒素・抗血清を打ちたい。どこに電話したらいい? 抗毒素・抗血清ってどこに置いてあるの? マムシ抗毒素以外病院には置いていないような…。
7 抗毒素・抗血清の投与経路は? 静注,皮下注射,筋肉注射,どれが正解?
8 抗毒素・抗血清投与のアレルギー反応対策,正解は何?
9 添付文書にある,過敏症試験と除感作処置って一体何? みんなやっているの?
10 抗毒素・抗血清の2回目を打っても大丈夫なの?
11 抗毒素・抗血清って無料って聞いたけど,本当? 有料なら値段を教えて!
12 小児の抗毒素・抗血清の投与量は? 体重換算で良い?
13 抗毒素・抗血清を打つとき,子どもの患者さん本人,ご家族への説明はどうするの?
14 陸上で何かに咬まれた,チクッとした? 日本の有毒生物は? 何と何と何? すべて言えたら外来診療で怖いものなし。

各論
Introduction
15 血清療法の対象疾患は? 大枠としては自然毒と感染症? 全体像をズバリ,教えて?

自然毒
ヘビ咬傷
16 ヘビに咬まれた患者が来たら,毒ヘビかどうか,どうやって判断すればいいの? ヘビの形から医師が判断するのは危険…。
17 マムシ咬傷にはまずセファランチンでしょ? ではなぜセファランチンなの? その根拠は? 学会でも激しい議論になっていたような…。
18 マムシ咬傷にマムシ抗毒素を使わないと裁判で負けるって本当?
19 マムシ咬傷患者を帰していい? どこかに紹介すべき?
20 「俺はマムシ咬傷100例をマムシ抗毒素なしで治療してきた。全員生きている。だからマムシ抗毒素は使わない」。この考えのどこが問題?
21 マムシ抗毒素って,効果はあるの?
22 マムシ咬傷で死亡するって聞くけど…なんで亡くなるの? 死因は?
23 マムシ抗毒素がもう作れなくなるっていう噂は本当なの?
24 ヤマカガシとマムシに咬まれたときの症状の違いは何?
25 ヤマカガシに咬まれた患者さんを診察するときに絶対に注意すべきポイントは?
26 ヤマカガシ抗毒素はどこにあるの?
27 ヤマカガシ抗毒素を使うときの注意点は? 液体 vs. 乾燥品? 粉末を生食で溶かすだけじゃないの?
28 ヤマカガシ抗毒素の代わりとなる治療薬はあるの?
29 ヤマカガシって日本だけにいるの? 中国では毒ヘビじゃないって言われているらしいけれど…。
30 ヤマカガシ咬傷に抗毒素を投与すると,どんなふうに効くの?
31 観光客が沖縄・奄美地方でハブに咬まれる典型パターンとは?
32 東京でハブ咬傷? そんなことが今後ありうる?
33 ヘビの専門家に電話で相談してそのまま治療をして大丈夫なの? そのスキームの危険性は何? 医師法違反?
34 ヘビ咬傷って,日本ではマイナーですよね。地球温暖化と関係があるって本当? NTDs?

毒グモ咬傷
35 毒グモはセアカゴケグモだけ? なんか灰色ゴケグモとか黒ゴケグモとか聞くけど…。
36 セアカゴケグモに咬まれたら死ぬの?
37 セアカゴケグモ抗毒素って輸入品? 国産のセアカゴケグモ抗毒素があるって噂を聞いたけど…。
38 そもそもセアカゴケグモ抗毒素の適応は? どこにあるの?
39 セアカゴケグモ抗毒素ってRCTで効果なし,って聞いたけど…。セアカゴケグモ抗毒素は効くの?

有毒海洋生物咬刺傷
40 ハブクラゲ刺傷やオニダルマオコゼ咬傷って何? 抗毒素は日本にあるの?
41 ハブクラゲ抗毒素やオニダルマオコゼ抗毒素って,確か,昔,沖縄県に保管していたよね? 今も置いてあるの,ないの? どっちなの?
42 ハブクラゲ刺傷やオニダルマオコゼ咬傷って沖縄だけじゃないの? 今後本州でも起こる可能性があるの? 江ノ島,房総,伊豆,大丈夫?

細菌感染
ジフテリア
43 ジフテリアって何が怖いの?
44 ジフテリアって,予防接種しているのに日本で増えているって本当?

ガス壊疽
45 ガス壊疽抗毒素って一体何なの? その歴史,効果,適応から今に至る。
46 ガス壊疽抗毒素の効果が最も期待される感染症は何?

ボツリヌス
47 ボツリヌス症に対するボツリヌス抗毒素には細かな型があるようだけど,日本と米国では違うの?

破傷風
48 破傷風の診断は? 診断基準ってあるの? 破傷風菌が培養されなかったら,破傷風は否定していいの?
49 破傷風予防って,米国のガイドラインをそのまま日本で使えるの? 国ごとにワクチンスケジュールって全然違うけれど…。
50 破傷風トキソイドの安定供給が危ない…。「破トキ打っておいて」がもう言えない日が来るかも。
51 破傷風って,もう少し経つと実は国民全体の完全免疫化が可能になるってどういう意味?


ウイルス感染
SFTS
52 治療法がないSFTSに効く?

エボラ出血熱
53 『ゴルゴ13』でエボラ出血熱に対して血清療法を行っていたけれど,医学的な裏付けはあるの? 漫画の世界?

COVID-19
54 コロナで最初の頃,血清療法をやっていた? 効くの,効かないの?

あとがきに代えて
55 ズバリ,血清療法の未来を聞かせて(国内からグローバルな視点への転換)

巻末資料 乾燥まむしウマ抗毒素配備先一覧

索引

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序文

この書を手に取って下さった皆様に,目に留めていただいた先生方に

 まず,この血清療法の書に少しでも興味を持っていただきまして心から御礼申し上げます。
 2024年7月に一千円紙幣の肖像画に北里柴三郎先生が採用されます。常に高いアンテナを張って世の中の動きに対応されておられる先生方は,ふと,「北里柴三郎先生といえば血清療法,でも,よく血清療法って聞くけれど,いったい何だろう?」と正直,疑問に思われると思います。
 近代医学で最古の治療法*1と言われる血清療法は,日本人医学者の北里柴三郎先生によって開発され,それから約130年が経った現代でも実臨床現場で広く展開されています。ルーツは間違いなく日本にあり,我々現代に生きる日本人医療従事者として,それが何たるかを知ること,そのルーツを知ることは,単なる医学を超えたロマンかもしれません。
 ただ,そのロマンに満ちた血清療法について医学的にまとめて書かれた書籍は,これまで存在しませんでした。なぜ今まで存在しなかったのか,それは北里柴三郎先生の後に,血清療法全般にわたって臨床と研究を担う医師がいなくなってしまったのも原因のひとつではないかと考えています。幸いにも,私は運命的なご縁があって,現在,血清療法の臨床と研究を全般的に担当している,日本で唯一の臨床医です。その幸運な立場での経験と知識をもとに,本書を通じて血清療法のすべてをわかりやすく,興味深くお話しします。
*1 共著者が第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

 血清療法について何となくご存じの先生方に伺います。

「マムシ咬傷にマムシ抗毒素を投与しなかった場合,医師は裁判で負ける」と様々な論文に書かれていますが,その真実をご存じでしょうか?
ヤマカガシ咬傷とマムシ咬傷の症状は果たして異なるのでしょうか? 毒ヘビだから同じDICでしょうか?
ジフテリア類似疾患で,日本で爆発的に流行りつつある疾患があります。ご存じでしょうか?

 以上,いかがでしょうか? これらの問いは少し難しいかもしれませんが,血清療法について客観的事実に沿ってまとめて書かれた書籍などがこれまでなかったため,様々な伝聞情報が多く蔓延っているのが現実ですし,また最新の情報なども臨床現場にまったく提供されていないと思います。
 本書を読んでいただきたいのは,マムシ咬傷などのヘビ咬傷や,毒グモ咬傷,有毒海洋生物咬刺傷,破傷風をはじめ血清療法の診療にあたる救急,集中治療,外科,皮膚科,小児科の先生方です。日常診療に困ったときの答えが本書にはあります。ぜひとも,必要なときの備えとして本書をご活用いただきたいと思います。抗毒素・抗血清を製造・販売されている方々には,本書を通じて,いかに抗毒素・抗血清が日常診療で活躍しているのか,また未来像についても言及しましたので,研究者の先生方とともに,ぜひともご一読いただきたいと願っています。また一般の方々には,少しマニアックな内容にはなりますが,謎解き本として,ご自身の知識に少し厚みを持たせるような意味合いでご活用いただければ幸いです。また,血清療法に関係なくても,北里柴三郎先生の教えに少しでも興味をお持ちの方にもぜひ手に取っていただきたいと思います。
 実際,本書では,客観的事実をもとに,この血清療法について,謎となぜを55個,問題提起し,それについてわかりやすく解説した上で回答を作りました。また,私自身は北里柴三郎先生の血清療法の継承者として,北里柴三郎先生の教えを随所に散りばめておりますので,ぜひともその薫陶に触れていただきたいと思います。
 血清療法の書は現時点で本書のみです。ぜひとも血清療法の謎となぜを楽しんでください。

 最後になりましたが,聖路加国際病院 院長の石松伸一先生には,薬剤部,研究助成課など病院全体として血清療法の診療や研究にサポートいただきましたことに感謝申し上げます。北里柴三郎記念館 館長の北里英郎先生には,北里柴三郎先生の人となりから英郎先生ご自身の研究者としての経験に基づく研究者としてどうあるべきか,どうしなければならないかを英郎先生のお言葉で教えていただきました。また聖路加国際病院救急科 部長・救命救急センター長の大谷典生先生には,血清療法の研究や臨床を温かく見守っていただきました。日本医事新報社の長沢雅さんには,本書の制作にあたり,最初の企画の段階から,すべての原稿チェック,ならびに様々な基本的な質問への回答まで,最後まで伴走していただきました。感謝という言葉では単純に置き換えられない,特別な,ありがたい思いです。

2023年10月

聖路加国際病院救急科 医長・CCM,HCU室長
一二三亨

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レビュー

【書評】医学史における金字塔─北里柴三郎と血清療法の謎となぜがわかる

平野俊夫(大阪大学名誉教授・前総長)
2024年には千円紙幣の肖像画に北里柴三郎が登場する。その北里が血清療法の産みの親であることは、ご存知の方も多いと思う。また現在、がんの治療や関節リウマチなどの治療に使用されている抗体医薬をご存知の方も多いだろう。しかし、抗体医薬による治療は、基本的には血清療法と同じ仕組みであることをご存知の方は少ないのではないか。さらに、血清療法の医学的意義や現状をご存知ない方も多いのではないだろうか。

北里はエミール・フォン・ベーリングと共同で、破傷風菌またはジフテリア菌で免疫された動物の血清は、他の動物個体を感染から細菌特異的に守ることを、1890年に発表した。すなわち抗体の発見である。この業績により、ベーリングは1901年に第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞した。1796年にジェンナーにより発見された天然痘に対するワクチン接種の仕組みが明らかにされた瞬間であり、現代免疫学の発展を切り拓いた、医学史に残る金字塔である。

血清療法は、本書で解説されているように134年後の現在でも輝きを失っていない。ジフテリアや破傷風だけでなく、毒蛇、毒蜘蛛や有害海洋生物による咬刺傷にも有効な治療法である。日本では頻度は多くはないが、地球温暖化で熱帯地方を中心にみられるこれらの咬刺傷が、地球規模で広がる可能性もある。また血清療法は、CO VID-19パンデミックに際して有効なワクチンや治療薬が開発される前には、回復患者の血漿が治療に使用されて注目を浴びた。将来の未知の感染症に対するひとつの手段になる可能性もある。さらに、抗体医薬という形で、がんなど様々な疾患の治療に使用されており、その対象疾患は拡大すると考えられる。

しかし一方では、血清療法に関する医学的知識や情報が、医療現場に十分浸透していないという現実がある。「なぜ、今、血清療法なの?」で始まる本書には、実臨床を担っている方々の率直な疑問に答える形で、血清療法の歴史や現状、将来展望やその仕組みなど、現場ですぐに役立つ情報が「55の謎となぜ」として簡明にまとめられている。著者の熱意が凝縮された一冊である。

2024年4月

大阪大学名誉教授・前総長
平野俊夫

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古くて新しい「血清療法」

聖路加国際病院 院長 石松伸一
 本書『今すぐ知りたい血清療法の実臨床 謎となぜ55』の著者の一二三亨先生は,救急医療,集中治療の研鑽を積む中で血清療法と出会い,今では厚生労働科学研究やAMED(日本医療研究開発機構)の支援を受けて血清療法の研究や普及に心血を注いでいる将来有望な救急・集中治療医です。その一二三先生が学んできた自身の知識や経験をまとめたのが本書です。
 遡っては北里柴三郎先生が考案した本邦での血清療法から,最近の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応まで,本書が網羅する範囲は時代を超えて幅広く,また根拠に基づく記載は読み物としても大変興味深く,多くの医療従事者や将来医療を目指す学生さんへも医療への夢を広げる入門書としても強く推薦いたします。
 一二三先生のお人柄もよく出ていることが,きっとおわかりいただけると思います。

2023年10月

聖路加国際病院 院長
石松伸一

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柴三郎の人となりを知り,その一生に感銘を受けた 一二三先生による書籍

北里柴三郎記念館 館長 北里英郎
 本書は,第一人者である一二三亨先生により執筆された,本邦初の「血清療法」に関する専門書であるが,ご興味を持つ一般の方にも,総論・各論に分かれて,わかりやすく書かれている。
 世界最初の血清療法は,1890年に,破傷風毒素を用い北里柴三郎が考案し,ベーリングとの共著にて,「動物におけるジフテリア免疫と破傷風免疫の成立」というタイトルでドイツ医学週報に発表された(本書p11,文献1)。この論文において北里柴三郎らは,毒素を段階的に投与すると動物に免疫が成立する機序を解明し,その血清を用いたヒトへの血清療法の可能性を示唆した。その結果,日本でも福澤諭吉の援助により北里柴三郎が設立した,伝染病研究所・北里研究所のジフテリア血清により多くのジフテリア患者の命が救われた(本書p11,文献2『細菌学雑誌第一号』)。このように,血清療法は,毒素感染症に対してはきわめて有効であり,破傷風・ジフテリア菌の予防がトキソイドワクチンに変わった現代においても,蛇毒に対する有効性が本書でわかりやすく述べられている。
 一二三先生は,北里柴三郎の生誕地小国にて,1916年に彼が故郷小国町に寄贈した北里柴三郎記念館を訪れ,柴三郎の人となりを知り,抗菌薬のない時代に血清療法により感染症と戦った一生に感銘を受けられている。さらに,上記の『細菌学雑誌第一号』に掲載された,当時の血清療法を精読され,最終的に本書のご執筆に至ったと伺っている。本書が多くの方に読まれ,抗菌薬の普及した現代においても多くの人々の命を救っている「血清療法」をご理解いただけるものと考えている。

2023年10月

北里柴三郎記念館 館長
北里英郎

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医学書としての実用性はもちろんのこと,興味を持って読むことができるストーリー展開

聖路加国際病院救急科 部長・救命救急センター長 大谷典生
 血清療法という多くの人々にとって難解に映るテーマ。本書はそれを明瞭に解き明かすと同時に,非常に魅力的に語りかけてくる1冊となっています。医療従事者の方々が日常業務の中で直面する課題や疑問を解決するために,本書が必ずお役に立つと信じています。
 一二三亨先生は,繁忙な日常診療や多岐にわたる臨床研究の合間を縫って本書を執筆されました。その姿勢や真摯な取り組みは,本書のページをめくるたびに感じることができるでしょう。
 本書は血清療法についての初学者からベテランの専門家まで,多様な読者が深く学び,また楽しむことができる内容として構成されています。医学書としての実用性はもちろんのこと,興味を持って読むことができるストーリー展開も特徴的です。専門家だけでなく,一般医療者にとってもこの書籍が面白く,そして有益に感じられるよう工夫されています。
 一方,学術的背景にしっかりと裏打ちされていることから,経験を積んだ医師であっても新しい視点や気づきを提供することが期待できます。本書を通じ,血清療法の奥深い世界を新しい角度から,より深く,そして実践的に理解していただけることと思います。
 一二三先生の熱意に満ちた本書が皆様の診療の道標となることを願ってやみません。

2023年10月

聖路加国際病院救急科 部長・救命救急センター長
大谷典生

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