医師が個別株投資で市場平均を出し抜くことは非常に難しく,S&P500などのインデックス投資が第一選択です。長期投資になればなるほど安定し,直近100年では15年以上の配当再投資を行えば元本毀損はしていません。一括投資のほうが分割投資よりもリターンは高くなりますが,給与所得からの余剰資金を用いるため,必然的に分割投資になります。
およそ8年に1回は20%以上の暴落が起きて,株価回復まで平均4年かかりますが,配当再投資や積立投資を行うことで,より早期に資産が回復し,かつ暴落があることで最終的な資産はより高まります。
ただし,人間は利益より損失にストレスを感じがちであるため,自分の想定よりリスク許容度が低い可能性を考えて,投資経験を積み続けることが重要だと思います。
臨床に携わる先生方は日々の診療や研究で忙しく,お金のことを勉強してこなかったという方も多いかと思います。今回は,どのような投資対象にどれだけ投資すればいいのか,を考えていきたいと思います。
なお,本記事は筆者の個人的な意見にすぎません。また,特定の投資方法の効果を保証するものではありません。最終的な投資は自己責任でお願いします。