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投資対象についての考察[〈個人投資家医師による〉医師のための投資術(2)]

No.5242 (2024年10月12日発行) P.54

美馬雄一郎 (稲城市立病院整形外科医長)

登録日: 2024-10-09

最終更新日: 2024-10-08

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要旨

医師が個別株投資で市場平均を出し抜くことは非常に難しく,S&P500などのインデックス投資が第一選択です。長期投資になればなるほど安定し,直近100年では15年以上の配当再投資を行えば元本毀損はしていません。一括投資のほうが分割投資よりもリターンは高くなりますが,給与所得からの余剰資金を用いるため,必然的に分割投資になります。

およそ8年に1回は20%以上の暴落が起きて,株価回復まで平均4年かかりますが,配当再投資や積立投資を行うことで,より早期に資産が回復し,かつ暴落があることで最終的な資産はより高まります。

ただし,人間は利益より損失にストレスを感じがちであるため,自分の想定よりリスク許容度が低い可能性を考えて,投資経験を積み続けることが重要だと思います。

1 はじめに

臨床に携わる先生方は日々の診療や研究で忙しく,お金のことを勉強してこなかったという方も多いかと思います。今回は,どのような投資対象にどれだけ投資すればいいのか,を考えていきたいと思います。

なお,本記事は筆者の個人的な意見にすぎません。また,特定の投資方法の効果を保証するものではありません。最終的な投資は自己責任でお願いします。

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