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■NEWS 推計入院患者数が過去最低を更新、外来患者数は横ばい―23年患者調査

登録日: 2024-12-25

最終更新日: 2024-12-25

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厚生労働省は1220日、「2023年患者調査」の結果を公表した。それによると推計入院患者数は1175300人となり、現在の調査方法になった1984年以降では最も少なかった。推計外来患者数は7275000人で、2011年からほぼ横ばいで推移している。

患者調査は、今後の医療行政の基礎資料を得る目的で3年ごとに実施。今回は調査対象医療施設を利用した入院・外来患者約214万人、退院患者約113万人が集計対象になった。

推計入院患者について傷病分類別内訳をみると、最も多かったのは「精神及び行動の障害」の213100人で、これに「循環器系の疾患」182500人、「損傷、中毒及びその他の外因の影響」133500人が続く。外来は、「消化器系の疾患」1236000人、「健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用」999000人、「循環器系の疾患」842200人の順に多かった。

推計外来患者のうち調査日に在宅医療を受けたのは239000人。在宅医療の種類別内訳は、「往診」4400人、「訪問診療」166300人、「医師・歯科医師以外の訪問」32400人で、いずれも1996年以降は増加傾向にある。

人口10万対の受療率は入院が945、外来が5850だった。年齢階級別の年次推移をみると、入院、外来ともいずれの年次においても「65歳以上」が最も高い。都道府県別の入院受療率は高知(1785)、鹿児島(1743)、長崎(1651)で高く、神奈川(665)、東京(671)、埼玉(702)で低かった。外来受療率の上位3都道府県は和歌山(6846)、香川(6807)、愛媛(6598)、下位3都道府県は沖縄(4528)、京都(4867)、滋賀(5144)だった。

また、推計退院患者1388200人の入院前の場所および退院後の行き先は、「家庭」が最も多く、ともに8割を超えた。

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