株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

■NEWS エムポックスワクチン「LC16」をコンゴに無償供与─初回分として5万回分輸送

登録日: 2025-01-30

最終更新日: 2025-01-30

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

政府は1月27日、エムポックス(サル痘)の感染拡大により多くの感染者数・死亡者数が報告されているコンゴ民主共和国に対し、KMバイオロジクス社製のLC16ワクチンとニプロ社製の二叉針の無償供与を開始したと発表した。

LC16ワクチンは、2022年8月に「エムポックスの予防」の効能・効果が承認された乾燥細胞培養痘そうワクチン。2024年11月にWHOの緊急使用リストにも登録された。

接種の際は、通常の注射針とは異なる二叉針が用いられる。乳幼児を含むすべての年齢層に使用可能で、1回の接種で予防効果を発揮できるとされている。

コンゴ政府からは305万回分の供与要請があり、両国保健当局間の調整を経て、初回は5万回分のワクチンと接種針を輸送。現地時間1月24日(日本時間25日)に首都キンシャサに到着した。日本政府は、準備ができ次第残りの分も速やかに輸送するとしている。

ワクチン輸送に先立って、政府は12月に厚労省職員と国立国際医療研究センターの専門家チームをコンゴに派遣し、同国の接種指導者を対象とした講義・トレーニングを行った。

KMバイオロジクスによると、コンゴでは15歳未満の小児を中心にエムポックスの流行が続いており、2024年11月17日時点で、疑い例を含め4万3862例の感染、1138例の死亡が報告されている。

現地に到着したLC16ワクチン(厚労省プレスリリースより)

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top