厚生労働省は1月29日、保険外併用療養の先進医療と患者申出療養について、2024年度(23年7月~24年6月)の実績を中央社会保険医療協議会総会に報告した。
先進医療は、24年6月末現在の技術数が76種類。前年同期の81種類と比較すると、新規で先進医療に承認された技術が7種類あった一方、保険収載(4種類)、実施取り下げ(7種類)、削除(1種類)となった技術が計12種類あり、トータルでは5種類の減少となった。
費用負担の状況をみると、保険外併用療養費(保険診療分)の総額は約809.0億円、先進医療費用(保険適用外分)の総額は約119.5億円、これらを合算した総金額は約928.4億円だった。総金額に占める先進医療分の割合は12.9%となっている。
患者申出療養の24年6月末時点の技術数は7種類。10種類だった前年同期と比べると、新規承認技術が3種類あったのに対し、保険収載(1種類)や実施取り下げ(5種類)になった技術が計6種類あり、差し引きで3種類減少した。費用負担の内訳は、保険外併用療養費の総額が約1.0億円、患者申出療養費用(保険適用外分)の総額が0.9兆円、総金額が約2.0億円。総金額に占める患者申出療養費用の割合は46.8%だった。