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財務省の工程表に日医が反論「財政再建のために国民に犠牲」

No.4775 (2015年10月31日発行) P.10

登録日: 2015-10-31

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財務省が作成した「骨太方針2015」の工程表に対し、日医の横倉義武会長は21日、「財政再建のために国民に犠牲を強いるもので、病に苦しむ患者に過度な負担を求めてはいけない」と反論した。
工程表は9日の財政制度等審議会財政制度分科会に提出されたもの。社会保障の44改革項目のうち、(1)入院の居住費患者負担化、(2)かかりつけ医以外受診時の定額負担導入、(3)医療提供体制の適正化(地域医療構想の早期策定、病床機能報告制度の定量的基準策定、都道府県の権限強化)─を問題視した。
居住費負担については「患者は入院治療が必要と判断されており、居住は治療の一環」と反対。定額負担は、フリーアクセス阻害等を挙げて「容認できない」とした。
地域医療構想については、拙速に策定すべきではないことを強調。報告制度は自主選択が基本であるとし、都道府県の権限強化については「不足している機能がある場合は、地域医療構想調整会議で協議すべき」と反対した。


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