著者はオーストリアの精神科医で、フロイト、ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。個人心理学(アドラー心理学)を創始した(アルフレッド・アドラー著、岸見一郎訳〈上・下巻〉、アルテ、2010年刊)
「事実は小説よりも奇なり」と言われています。私は日頃、小説を読む機会も少ない中、多くの事実に向き合ってきました。
心療内科での診療のほかに、労災病院の事業として国から委託された「メール相談」を2000年から今日まで、毎日欠かさず続けています(メールアドレス:mental-tel@yokohamah.johas.go.jp)。現在まで8万5000通(年間8000通)を超える相談に応じてきました。精神療法やメール相談の中で、患者や相談者の苦しみに向き合うためには、やはり私自身の心の修養が大切であると考えて努力しています。
心を養うことができるものが名著であると感じています。日常生活で名著に出会う時間がなかなか取れない中、NHKのテレビ番組「100分de名著」が始まり、よく視聴しています。そんな中で心に残った名著は、書物としても購入し、折に触れ読むようにしています。
残り380文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する