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(3)今,必要な褥瘡における創傷被覆材の使用方法 [特集:今,必要な褥瘡ケアの知識]

No.4747 (2015年04月18日発行) P.30

丸尾 郁 (神戸大学医学部附属病院看護部副看護師長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-20

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  • 創傷被覆材は「湿潤環境理論」とともに発展し,創治癒に不可欠な環境を維持してくれる

    創傷被覆材は滲出液の量と褥瘡の深さを評価して選択する必要がある

    褥瘡の治療やケアには創傷被覆材の選択だけでなく原因へのアプローチが重要である

    1. 創傷被覆材について

    創傷被覆材とは,創傷を覆うための材料を示し,しばしばドレッシング材と称される。創傷を覆うという視点であればガーゼやポリウレタンフィルムも含まれるが,ここでは「特定保険医療材料(皮膚欠損用創傷被覆材)」のみを紹介する。創傷被覆材の使用によるメリットとデメリット,評価の視点を表1に示す。


    また,創傷被覆材の選択は複雑なように感じるが,「褥瘡の深さ」と「滲出液の量」によって選択すると判断しやすく,褥瘡や創傷が治癒の方向に向かうように創傷被覆材を状況に応じて変更する(図1)。

    1 分類と保険適用

    皮膚欠損用創傷被覆材は,主に材料価格によって表2のように分類される。そのため,創傷の状況と一致した創傷被覆材を選択する必要がある。

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