厚生労働省は4日、社会保険診療報酬支払基金に関する業務効率化・高度化計画の工程表を公表した。審査支払の新システムを2020年に稼働させ、22年までにレセプト全体の9割程度をコンピュータチェックで完結することを目指すとしている。
支払基金を巡っては、政府の規制改革推進会議が審査の一元化など抜本的な見直しを求めている。これを受け策定された「支払基金業務効率化・高度化計画工程表」では、目指すべき審査支払プロセスのイメージとして、①医療機関等における事前チェック、②徹底的なコンピュータチェック、③直接雇用する医療専門職等を含めた職員によるチェック、④審査委員会による審査─を提示。このプロセスを実現する具体的な取り組みとして、「審査支払新システムの構築等」「審査業務の効率化」「支部間差異の解消」「審査委員会のガバナンス強化」「組織・体制の見直し」を挙げている。
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