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【私の一本】「Once Upon a Time in America」から「LA LA LAND」まで

No.4870 (2017年08月26日発行) P.73

北風政史 (国立循環器病研究センター臨床研究部長)

登録日: 2017-08-26

最終更新日: 2017-08-22

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  • 「Once Upon a Time in America」 は1984年公開の米・伊合作映画、「LA LA LAND」は2016年公開の米国映画(写真は「LA LA LAND」)

    映画のラストは「人々の友情」と「人生への希望」を

    映画といえば、母が好きだったディズニー映画を子どもの頃に見た記憶しかない私が、大の洋画好きで映画解説者志望だった家内に連れられて、「Once Upon a Time in America」を映画館で見たのは30年以上も前のことでした。この映画は「男同士の友情」が少年期から老年期まで続くことを示した傑作で、再演・ビデオなどで3回も見ました。当時、駆け出しの医師として多忙な日々を過ごしながらも、家内の借りてきた映画を見るたびに、一つひとつの「小世界」と「人生観」に惹かれていきました。

    最近、衝撃を受けた映画は「LA LA LAND」。女優志望のミアとジャズピアニストのセブは反発しながらも惹かれていきますが、お互い夢の実現のためすれ違いが出てきます。ここで監督は、2つの人生を同時に見せます。1つ目は、ミアは大女優となり、幸せな結婚をして娘もいますが、その父親はセブではありません。2つ目は、最初に出会ったバーで2人は一目惚れ。互いに恋に落ち、結婚へという人生。この映画は「男女の友情」がもうひとつのテーマです。

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