薬剤耐性(AMR)感染症による世界の死亡者は毎年70万人に上っており、このまま何も対策を取らないと2050年には年間1000万人の死亡が想定され、現在のがんの死亡者数を超える─。英国政府の要請により調査チームを率いた経済学者ジム・オニールによる「オニールレポート」(2014年)の推計は世界に衝撃を与えた。AMRが国際的課題となっているいま、日本の感染症診療と抗菌薬処方のこれからを考える。[本誌:永野拓紀子、藤ノ井峻介、上野ひかり]
Interview 外来で出会う最もコモンな感染症の診療のコツ(大曲貴夫)
現場リポート① 「普通の耳鼻科」でグラム染色?(奈良県・まえだ耳鼻咽喉科クリニック)
現場リポート② 情報共有ネットワークで耐性菌を減らせ(青森県感染対策協議会)