日本医療機能評価機構は1日、都内で第12回EBM研究フォーラムを開き、EBM医療情報事業(Minds)として進めている診療ガイドライン(GL)作成・改訂支援として、COI(利益相反)や患者の視点などを取り入れた『Minds診療ガイドライン作成の手引き2014』を今春発行することを明らかにした。手引きの改訂は07年以来7年ぶり。
研究フォーラムでは、「患者と医療者を支援する診療GL─患者中心医療の実現を目指して」をテーマとしたシンポジウムが行われ、GL作成者、GLを活用する臨床医、患者・市民、メディア、それぞれの立場から意見が交わされた。
このうち、臨床医の立場から上野文昭氏(大船中央病院特別顧問)は、「医師の視点で計画された臨床研究に基づく診療GLは、どうしても患者の視点から遠ざかってしまう」と指摘。患者の立場から山口育子氏(COML理事長)は、インターネットの誤った情報を鵜呑みにして翻弄される患者が増加している実態を明らかにした。