日本小児科学会のワーキンググループは1月28日、2013/ 14シーズンのインフルエンザ治療方針をまとめ、ホームページ(https://www.jpeds.or.jp/modules/news/index.php?content_id=86)に掲載した。
その中では、札幌市等で小児を中心に検出されたA(H1 N1)pdm09ウイルスのオセルタミビル/ペラミビル耐性株について「肺炎等の重症化につながる危険性がある」と指摘。病原性に関する詳細は不明としながら、「現時点ではこの耐性株の報告は限られているため、インフルエンザの治療方針に大幅な修正の必要性はない」としている。
内服や吸入が困難となる重症例に対しては、静注製剤のペラミビルを使用する機会が多くなるとして、「10mg/kg/回、1日1回、連日5日間投与により、耐性株に対しても有効な濃度がほぼ維持されると考えられる」としている。