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過渡期を迎える陸前高田の医療─地元医師が支える体制に[震災5年 医療は今]

No.4793 (2016年03月05日発行) P.14

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-27

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  • 戦後最大の大災害となった東日本大震災の発生からまもなく5年が経つ。本誌では今月、4週にわたり、被災地の現在の医療体制や、東日本大震災から見えてきた災害医療のあり方をリポートする。

    松原に残る「奇跡の一本松」が話題となった岩手県陸前高田市。東日本大震災による津波で破壊されたかつての市中心部は現在、町の再建に向けた盛り土工事が続いている。
    陸前高田市の医療体制は現在、「過渡期を迎えつつある」と震災前から同市で内科診療所を開業する鵜浦章院長(気仙医師会副会長)はいう。被災から5年を一区切りに、これまで市内の医療を支援してきた医師の手が引いていくためだ。
    鵜浦氏は親子2代にわたり鵜浦医院を経営。震災で診療所は流されたが、約2カ月後に高台で仮設の診療所を再開、2012年6月に医院を再建した。

    「高田では新しい医療の形が少しずつ芽吹き始めている」と鵜浦章院長

    鵜浦医院。内科、消化器科、循環器科を標榜、隔週で地域のニーズの高い皮膚科診療を専門医が行う

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