No.4683 (2014年01月25日発行) P.134
登録日: 2014-01-25
最終更新日: 2017-10-23
日本医師会の中川俊男副会長は15日の中医協総会で、昨年末に決定した2014年度診療報酬改定を巡る予算編成のプロセスに対する意見を述べた。中川氏は「一定のルールであったはず」の薬価・材料改定財源を診療報酬本体に充当するという従来の措置がとられなかったことを「極めて遺憾」とし、「次回以降は今回のやり方が前例にならないよう厚労省を挙げて取り組んでもらいたい」と訴えた。
また予算編成において、7対1入院基本料の見直しによる公費200億円の削減が既に反映されていることについても触れ、「中医協の議論を経て決定すべき事項」として財政当局の対応を批判した。
このほか今改定の財源が公費140億円、基金創設による補助金900億円となったことについては、改定の基本方針「診療報酬と補助金の適切な組み合わせ」に反するとし、「社会保障給付費の国庫負担財源が足りないという消費税率引上げの趣旨からするとむしろ診療報酬が優位であるべき」と強調した。