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ひとり語りは難しい[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(180)]

No.4886 (2017年12月16日発行) P.74

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2017-12-13

最終更新日: 2017-12-12

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  • 拙著『こわいもの知らずの病理学講義』、おかげさまで、すでに9刷3万6000部と予想以上に売れまくり状態。そうなるとえらいもんで、あちこちから取材や出演の依頼をちょうだいいたしております。

    毎日新聞のブックウオッチングでは、カラー写真付きで大きく紹介された。他にも在阪局を中心に、テレビやラジオにいくつも出演させてもらっている。インタビューや対談がほとんどなのだが、ひとつだけ、ひとりで物語る、というのがあった。

    NHKの「ラジオ深夜便」である。「知っておきたい!からだと病気のしくみ」というお題で、細胞、血液、がん、についてお話をさせてもらった。もう終わってしまっているが、12時前に、1回10分くらいを3週間連続しての全国放送だった。

    まず原稿を書いて、担当のアナウンサーさんに直していただく。ゆっくり読むので、10分でおよそ3500字程度、たいした量ではない。しかし、これが結構大変だった。

    ふだんはスライドを使ってお話をすることがほとんどだ。ラジオなので、もちろんそれはない。対談のような形で出演する時は、少しわかりにくかったら、もう少し説明を、とか言ってもらえる。しかし、モノローグでは、そんなこともできない。

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