日本では「第九」とも呼ばれる、ベートーヴェンの代表作の1つ。筆者がよく聞くのはサー・サイモン・デニス・ラトル指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏のもの(ワーナー・ミュージック・ジャパンより発売)
音楽は全くの素人である。ソナタ形式だのなんだといわれても全くチンプンカンプンである。しかし、クラシックを聴くのは大好きで、ミーハー的にモーツァルトやベートーヴェンを好んでよく聴く。なかでも、第九が最も好きな曲である。第九というと、第4楽章の合唱「喜びの歌」を思い浮かべる人が多いと思うが、僕自身は、第1楽章と第2楽章も、合唱に負けず劣らず好きである。
ベートーヴェンの交響曲の中には、目を閉じて聴くと情景の浮かぶ曲がある。第六番の田園などがその典型である。田園は、ウィーン郊外の小川のほとりでモチーフを膨らませた曲といわれている。その場所に行ったことがあるが、田園風景というより森の中であった。
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