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動悸・頻脈

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2023-04-05
武田 聡 (東京慈恵会医科大学救急医学講座主任教授)
大瀧佑平 (東京慈恵会医科大学救急医学講座)
大塚洋平 (東京慈恵会医科大学救急医学講座)
佐藤浩之 (東京慈恵会医科大学救急医学講座)
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  • ■治療の考え方

    動悸の原因が不整脈発作によるものかどうかを12誘導心電図で特定する。

    不整脈発作によるものであった場合には,①不安定で緊急治療が必要か,②安定しているが準緊急治療が必要か,③緊急性はまったくなく,循環器内科外来での待機的な検査でよいのか特定して判断することが必要である。

    ■病歴聴取のポイント

    【発症様式】

    突然発症か,徐々に発症したのかを聴取する。


    【持続時間】

    一定時間継続するか,一瞬のものなのかを確認する。

    【その他】

    現在も症状があるのか否か,また,意識状態の悪化,失神,持続する胸痛,呼吸困難などの症状について聴取する。

    ■バイタルサイン・身体診察のポイント

    【バイタル】

    脈拍数が100回/分以上かどうか,血圧低下(ショック),SpO2の低下などをチェックする。

    【身体診察】

    心不全(呼吸困難),ショック(意識状態の変化,皮膚の湿潤,冷汗など),不安定なサイン(失神など)を確認する。

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