□過敏性肺炎は抗原吸入により惹起されるアレルギー性肺炎であり,急性過敏性肺炎と慢性過敏性肺炎に大別される。
□原因抗原により疾患名が異なるが,わが国の主な疾患は夏型過敏性肺炎,住居関連過敏性肺炎,鳥飼病・鳥関連過敏性肺炎,農夫肺,塗装工肺,きのこ栽培者肺である。
□咳,発熱,呼吸困難を認める。
□典型的には原因抗原を吸入後4~8時間をピークに発熱が出現する。
□血清KL-6,SP-Dの上昇,呼吸機能検査では拡散能障害と拘束性障害(肺活量低下),気管支肺胞洗浄(bron-choalveolar lavage:BAL)ではリンパ球増多を認める。
□胸部CTでは急性過敏性肺炎で小葉中心性粒状影,すりガラス影を,慢性過敏性肺炎で牽引性気管支拡張,蜂巣肺を認める。
□病理組織では急性過敏性肺炎で肉芽腫,慢性過敏性肺炎で小葉中心性線維化,多核巨細胞,コレステリン結晶を認める。
□免疫学的検査として特異抗体測定や誘発試験が行われる。
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