株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

ウイルス性疣贅(ボーエン様丘疹症)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
石井 健 (東邦大学医療センター大森病院皮膚科准教授)
    • 1
    • 2
  • next
  • ■疾患メモ

    ヒト乳頭腫ウイルス(human papilloma virus:HPV)感染による。HPV-16が検出される。

    外陰部に生じる多発性の褐色調扁平隆起性の丘疹で,病理組織でボーエン病にみられる所見を呈する疾患。

    性感染症の1つであり,性的に活発な成人の陰部への接触により感染する。

    予後は良好。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    成人の外陰部に常色から黒褐色調の扁平隆起性丘疹が多発する(図1)。自覚症状はなし。

    【検査所見】

    ボーエン病類似の組織所見が得られる。

    表皮内の角化細胞は異型性を有し,局性の乱れがあり,巨細胞(clumping cell)の存在などの所見を示す(図2)。

    14_41_ウイルス性疣贅(ボーエン様丘疹症)

    1190疾患を網羅した最新版
    1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中


    PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
    コチラより

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    page top