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膀胱尿管逆流

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-24
丸山哲史 (名古屋市立東部医療センター 第一泌尿器科部長)
安井孝周 (名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野教授)
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  • ■疾患メモ

    膀胱尿管逆流(VUR)は,蓄尿時もしくは排尿時に尿が膀胱内から尿管(高度な場合は腎盂)へ逆流する現象である。時に有熱性の尿路感染を引き起こす。先天的な腎機能異常を伴うことがある。症例によっては慢性腎不全へと進行する。

    尿路感染を発症する幼小児で高頻度に認められる。自然軽快する症例も多く,適切な治療法の選択が重要となる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    有熱性の細菌性尿路感染。

    頻尿など。

    【検査所見】

    排尿時膀胱造影(voiding cystourethrogram:VCUG):膀胱から尿管への造影剤流出,逆流程度の評価:国際分類(VUR gradeⅠ~Ⅴ)(),尿道狭窄の有無。

    16_21_膀胱尿管逆流

    超音波検査:腎瘢痕,腎萎縮。

    DMSA腎シンチグラム:瘢痕の確認,分腎機能評価。

    尿流検査:途切れ(神経因性膀胱)など。

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