□急性精巣上体炎は,尿路感染症や経尿道的処置を誘因として,尿道から精管を経由した逆行性感染がほとんどである。
□小児および高齢者では大腸菌などの尿路感染症によることが多く,青壮年期ではクラミジアや淋菌などの性感染症が誘因になることが多い。
□慢性精巣上体炎は,急性精巣上体炎の不十分な治療からの移行や再発があるが,原因不明なことも多い。稀に免疫不全患者では結核菌による血行性感染で発症することがある。
□陰嚢内容の有痛性腫大と陰嚢皮膚の発赤。
□尿道炎を併発しているときは,外尿道口より排膿と排尿時痛。
□発熱(炎症が高度の場合)。
□陰嚢部の不快感。
□精巣上体に硬結と軽度の圧痛。
□精管に一致した数珠状結節を触知することがある。
□血液検査:白血球やCRP上昇などの炎症反応所見。
□尿中白血球,細菌陽性(尿道炎合併例)。
□尿細菌培養検査:小児・高齢者では大腸菌,青壮年ではクラミジア,淋菌。
□血液尿検査に異常所見が出ないことが多い。
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