□特発性顔面神経麻痺(idiopathic facial nerve paralysis)は,人口10万人当たり20~30人が発症する最も高頻度の末梢性顔面神経麻痺である。ベル麻痺(Bell's palsy)と呼ばれる。
□病因は不明とされているが,単純ヘルペスウイルスの関与が強く示唆されている1)。
□片側の顔面表情運動が均一に麻痺し,前駆症状として後頭部痛や肩こりを伴うことが多い。
□重症例では流涙低下によるドライアイや味覚障害を伴う。
□機能検査:麻痺側で誘発筋電位の低下,アブミ骨筋反射の閾値上昇あるいは消失,流涙低下,味覚の閾値上昇がみられる。
□画像検査:ガドリニウム造影MRIで,麻痺発症早期に顔面神経の膝部から迷路部が造影増強される。
1190疾患を網羅した最新版
1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中
PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
➡コチラより