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外リンパ瘻

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-30
池園哲郎 (埼玉医科大学耳鼻咽喉科教授)
松田 帆 (埼玉医科大学耳鼻咽喉科)
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  • ■疾患メモ

    外リンパ瘻(perilymphatic fistula:PLF)は,内耳リンパ腔と周辺臓器の間に瘻孔が生じ,生理機能が障害される疾患である。瘻孔は蝸牛窓,前庭窓,骨折部,microfissure,炎症などによる骨迷路破壊部,奇形などに生じる。瘻孔から外リンパが漏出すると,めまい,耳鳴,難聴などが変動・増悪する。

    外リンパ瘻の発症メカニズムを模式的に示した(1)

    18_28_外リンパ瘻

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    外リンパ瘻の症状は多岐にわたり,専門医でも診断が難しい。覚えておきたい臨床像は,①突発性や,進行性・変動性難聴にめまいを伴う,②突発性難聴の治療後,難聴が改善したのにめまいが持続する,③頭部外傷や全身打撲後の慢性めまい,の3点である。

    【検査所見】

    わが国では,世界に先駆けて診断基準が発表されている()。

    18_28_外リンパ瘻

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