□鼻骨は,前頭骨,上顎骨前頭突起と接しており,上2/3は篩骨正中板,下1/3は薄くなり鼻中隔軟骨によって支えられている。受傷直後は腫脹や開放創の程度の違いにより顔貌からの評価は難しいことがあるので,画像検査等で正確に評価した後に速やかな整復術を行うことが基本である。
□頭痛,鼻根部の疼痛,発赤または内出血を伴う腫脹,鞍鼻など外鼻の変形などの症状がみられる。
□Waters法や鼻骨側面撮影法などの単純X線検査(図1),軸位CT(図2),さらに触診によってほぼ正確に診断することが可能である1)。
□周囲骨(軟骨)構造との関係で,鼻骨骨折は,①鼻骨陥凹骨折,②open-book型,③鼻骨鼻中隔複雑骨折,の3つのタイプに分類されている。整復,固定の手技,方法を検討するために重要な情報である2)。
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