□舌の萎縮を認めた場合,その背景になる全身疾患や既往がないか,また血液検査による貧血所見の有無を確認する。その場合,まず原疾患の治療を考慮する。また全身的背景がない場合(加齢,更年期障害など)には対症療法を優先させる。
□医師と歯科医師がうまく連携して治療を行う。
□口腔症状の緩和(対症療法)を行う。
□下記原疾患の治療を行い,対症療法として含嗽薬を処方する。
□鉄欠乏性貧血の治療:鉄剤の投与(経口薬,注射薬)。
□悪性貧血の治療:ビタミンB12製剤の投与(注射薬)。
□高齢者では口腔粘膜全体が萎縮するため,舌のみの対応では不十分な場合が多い。対症療法を行う。
▶ 戸塚靖則, 他, 監:口腔科学. 朝倉書店, 2013.
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