□妊娠中は,体液循環量の増加のみならず,血液学的,呼吸機能的,内分泌学的,自律神経学的な変化をきたし,心拍出量と心拍数の増加,不整脈の増加,凝固能の亢進,大動脈中膜弾性線維の断裂と大動脈拡張が生じる。
□分娩時は,陣痛,出血,分娩直後の静脈還流増加などによって,急激な循環動態変化が起こる。そのため,心疾患の種類・重症度によっては,妊娠・分娩がハイリスクと考えられる疾患がある。
□軽度の心疾患は,無症状であることが多い。
□中等度,重度の心疾患は,妊娠継続に伴い,息切れ,動悸などの心不全や不整脈による症状を認めることがある。
□循環動態を把握するため,必要に応じて心臓超音波検査,心臓MRI,心電図,ホルター心電図,心臓カテーテル検査,血液検査(BNPなど)を実施する。
□検査所見は,心疾患の種類,重症度によって判断する。
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