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膠原病合併妊娠

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-12
板倉敦夫 (順天堂大学医学部産婦人科学講座教授)
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  • ■疾患メモ

    膠原病には多くの疾患があり,複数の疾患を合併していることも多い。

    ここでは,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE),抗リン脂質抗体症候群(anti-phospholipid antibody syndrome:APS),シェーグレン症候群,関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)について述べる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    膠原病合併妊娠では,妊娠中に原疾患が不安定になる,産褥期に増悪するほか,妊娠の負荷により腎臓病変が増悪し妊娠高血圧症候群を呈することもある。

    多くの膠原病では,流早産,胎児発育不全のリスクが高い。さらに新生児ループスでは新生児に蝶型紅斑を起こし,抗SS-A/Ro,SS-B/La抗体陽性のSLE,シェーグレン症候群では胎児・新生児に房室ブロックを起こす。

    一方RAでは移行抗体による胎児・新生児病変は報告されていない。

    APSでは妊娠・産褥期に静脈血栓塞栓症のリスクが高く,低用量アスピリンや未分画ヘパリンの併用投与が行われている。このように,膠原病合併妊娠は各疾患特有の課題があり,その課題は様々な側面を持つ。

    【検査所見】

    それぞれの疾患活動性のマーカーを用いる。

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