□注意欠如・多動症(attention-deficit/hyperactivity
disorder:ADHD)は発達障害の1つである。
□不注意と多動性・衝動性を主症状としている。
□子どもで約5%,成人で約2.5%認められる。男女比は小児期で2:1,成人期で1.6:1と男性に多く,女性は不注意の特徴を持つものが多い。
□他の発達障害や精神障害の併存症が存在しやすい。
□DSM-5で診断基準が定められている。
□主症状は日々の生活を難しくしている,①不注意(忘れる,なくす,ケアレスミス,集中困難,注意散漫,順序だてや単純作業が苦手など),②多動性・衝動性(落ち着きがない,おしゃべり,待つことが苦手など)である。
□症状は12歳になる前から存在し,年齢不相応に6カ月以上続き,2つ以上の生活状況で存在する。
□次の3つの行動尺度が参考所見となる。①DSM-Ⅳ-TRに準拠した18項目のスケールからなるADHD Rating Scale-Ⅳ(日本語版はADHD-RS),②コナーズの評価スケール(Conners 3),③成人に用いられるコナーズの成人期のADHD評価尺度(Conners Adult ADHD Rating Scale:CAARS)。
□発達全般をみる上でWISC-Ⅳ(5~6歳11カ月まで),WAIS-Ⅲ(16~89歳)は参考となる。
1190疾患を網羅した最新版
1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中
PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
➡コチラより