日本医師会の石川広己常任理事は11日の定例記者会見で、西日本豪雨災害の被災地に近くJMAT(日本医師会災害医療チーム)を派遣する方針を明らかにした。今回のJMATは被災した医師会でチームを組む「被災地JMAT」を予定しており、現在、岡山、広島、愛媛の各県医師会が郡市医師会と協議して準備を進めているとする。
JMATの活動内容は、主に災害急性期以降における避難所・救護所等での医療や健康管理、被災地の病院・診療所への支援を行うもの。
会見で石川氏は、今後、避難所の集約、避難者数の減少が見込まれるとしながらも、災害急性期に活動するDMAT(災害派遣医療チーム)を引き継いでJMATが活動していくことを説明。「昨日も被災府県医師会とテレビ会議を開催したが、現地からは熱中症が心配との報告があった」と紹介し、JMATとして、被災地の熱中症対策、感染症対策、DVT(深部静脈血栓症)対策などの健康管理にあたるとした。
また、被災した医療機関と地元医師会を支援するため、近日中に全国の医師会と会員に支援金の依頼を行う予定も明らかにした。