厚生労働省は1日、2017年における1日当たり患者数を推計した「患者調査」の概況を公表した。在宅医療を受けた推計外来患者数は14年の前回調査から2万4000人増の18万100人で、1996年の統計開始以降で最多を記録した。
患者調査は3年ごとに行われている。今回は全国の病院・一般診療所・歯科診療所から計1万3594施設を抽出し、施設ごとに17年10月中の1日を指定して入院・外来患者の傷病の状況などを調査した。
集計結果によると、1日当たりの推計患者数は入院131万3000人、外来719万1000人だった。入院患者数は08年の調査から減少、外来患者数は05年の調査から横ばいの傾向にある。
一方、在宅医療を受けた推計外来患者数は、08年の調査から増加が続いている。17年の在宅医療を受けた患者数の内訳を施設の種類別にみると、病院2万300人(前回比5900人増)、一般診療所10万5200人(同3700人増)、歯科診療所5万4600人(同1万4000人増)で、病院と歯科診療所における増加が目立つ。
在宅医療の形態別では、患家の求めに応じて診療に赴く「往診」が4万4300人(同1万300人増)、居宅療養の患者を定期的に訪問して診療する「訪問診療」が11万6300人(同1500人増)、訪問看護など「医師・歯科医師以外の訪問」が1万9600人(同1万2000人増)となっていた。