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ゆず、濱田岳、京唄子、そして叶姉妹［なかのとおるのええ加減でいきまっせ！（245）］
No.4953 (2019年03月30日発行) P.67
仲野 徹 （大阪大学病理学教授）
登録日： 2019-03-27
最終更新日： 2019-03-26
- コーナー： エッセイ
- なかのとおるのええ加減でいきまっせ！
ある日の新大阪駅、東京行きの終電が近いのに女性ファンたちであふれていた。のぞみ号に乗車したら、プラットフォームの人たちが車内に向けて手を振っている。
最近はとんと芸能界に疎いので、どうせ誰が乗ってるかわからんわなぁ、と思ったけど、なんと、ゆずの岩沢くんを発見。おっ、ゆずやったら知ってるやん。と思って見回したら、当然ながら北川くんも。
おぉ～、握手くらい頼んでもええかなぁ、サインお願いしたいなぁ、と、わくわく。でも、結局はよう頼みませんでした。
のぞみ号のグリーン車では、時々有名人と乗り合わせることがある。なかには、テレビでのイメージと違って、見るからに感じの悪い人もいる。けど、ゆずのお二人は、抱いていた印象以上にナイスで感動した。
平尾誠二さん、椎名誠さん、このお二人はむっちゃかっこよかった。大助・花子の花子さんがヒラヒラの服で乗ってこられた時はびっくりした。ずいぶん前だが、嵐のメンバー全員と乗り合わせたこともある。
今は亡き京唄子さんは強烈だった。その日は京都から乗ってこられた。車内に入るなり、マネージャーさんらしき人に大きな声で「大阪まで一駅やのにグリーンに乗るやなんて、見栄だけやな、もったいない。ガハハっ」と大笑い。これもイメージ通りでむっちゃええ感じでした。
大好きな濱田岳さんとは、松山行きの飛行機で乗り合わせた。たぶん見ただけだと気づかなかったと思う。なのに、どうしてわかったかというと、出発間際になって、機内に「ハマダガク様はおられませんか」のアナウンスが流れた途端に登場！
あまり気づいた人はいなかったみたいだけれど、ファンだし、個人的にはバカウケ。降りてから、偶然、空港のトイレで並んでおしっこしました。ちょっと自慢です。
加藤茶さんはとっても地味だった。それに対して、ど派手で、これまでの乗り合わせ経験でいちばんインパクトがあったのは、誰が何と言おうと叶姉妹。
新大阪で降りて、別に意図した訳ではないけれど、後をついて歩くような格好になった。文字通り、人並みが割れていくような感じで、気分はモーゼみたい。
こういう偶然があるとホンマに嬉しくなってしまうんですよねぇ。いやぁ、ええ歳して、我ながらミーハーもええとこですわ。
なかののつぶやき
「いつも落ち着きなくキョロキョロしているせいか、街の中で有名人や知人を見つける頻度が高いように思います。それはいいとして、最近はテレビに出ることもあるので、まれではありますが、『仲野先生ですか？』と知らない人に声をかけられることも。ファン（？）は大事にすべきと思っていますので、愛想良くお話することにしています。なので、見かけたら遠慮なくお声かけください」
