「ミラクル・ツインズ!」というのは、実際の本のタイトルである(岩波書店、2009年)。この本は米国で出版された「The Power of Two, A Twin Triumph over Cystic Fibrosis(2007年)」という本の和訳である。いずれの本にも、藤田医師として私が登場している。
図左はイザベル、図右がアナベルの胸部CT写真である。日本では珍しい囊胞性線維症の双子の画像所見である。実はイザベルは香川大学医学部時代の私の英語の先生であり、私が執筆した英文論文の校正を週に1回お願いしていた縁で、私が2人の主治医となった。この2人はドイツ人と日本人のハーフであった。囊胞性線維症は劣性遺伝であることから、日本人側にも遺伝子異常がある必要性からその解析を実施し、日本人側の遺伝子異常を証明した(Hojo S, Fujita J, et al:Clin Genet. 1998;53(1):50-3.)。
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