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目には見えないガスを診ることで患者を救う[プラタナス]

No.4972 (2019年08月10日発行) P.3

江田 証 (江田クリニック理事長、医学博士)

登録日: 2019-08-10

最終更新日: 2019-08-07

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  • 「30年間、どんな治療をしても良くならなかったひどいガスと下痢が、ぴったりと止まりました」。そう語る女性の目には涙が光っていました。

    過敏性腸症候群として様々な投薬やカウンセリングを受けてきましたが、改善の手立てがなく、医師からは「おむつをしておけばいいじゃないですか」と言われたそうです。

    この数年、私は「低FODMAP(フォドマップ)食事法」という食事法を日本に広めるために啓蒙活動を行ってきました。

    低FODMAP食は、過敏性腸症候群の症状を3週間で75%改善する食事法です。豪州Monash大学で開発され、米国消化器病学会「Gastroenterology」誌にもその有効性が報告されています。

    FODMAPとは、発酵性・難吸収性の「糖質」を指します。高FODMAPの食品の代表は、小麦、豆類、ヨーグルト、リンゴ、キノコなどです。

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