No.4743 (2015年03月21日発行) P.73
仲野 徹 (大阪大学病理学教授)
登録日: 2016-09-08
最終更新日: 2017-03-09
第29回日本医学会総会が4月11日から京都で開催される。4年に一度の開催だが、前回の第28回は、東日本大震災のため講演会・博覧会が中止されたので、実質上、今回は8年ぶりということになる。
岸本忠三先生が会頭だった第27回総会、駆け出しの医学部教授だった私は、プログラム副委員長に任命された。けっこう頻繁に会議があったし、責任も重いし、当時はかなりの負担を感じていた。しかし、いまとなっては、いい思い出だけが残っている。
最大の役割は、シンポジウムのテーマの決定と割り振り。タイトルだけでは紋切り型でおもしろくなかろうと、キャッチーなサブタイトルをつけることになった。現在、某大学の循環器内科の教授になっているY先生と2人で、何十ものサブタイトルを、さくさくと一晩でつけた。
正確には覚えていないけれど、たとえば、「ナノテクノロジーと医学」には「現代版ミクロの決死圏」とか、「日本の医療と世界の医療」には「胸を張れ!日本の医師たち」とかいうように。
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