交通事故による頭部外傷のため21歳から1年以上意識がなかった男性。脊髄後索電気刺激療法を受け(保険適用ではなく、入院費も含めて数百万円かかったと聞いている……)数日で意識が回復し、その後会話ができるようになった。関西の病院から自動車事故対策機構の岡山療護センターへ転院となり、24歳のとき私が足の手術を担当した。
全身の痙縮と拘縮のため坐位は不安定で、尖足と足趾の屈曲変形のため立位は困難であった。腱延長術時、私の右第2指の靱帯が損傷するほど、アキレス腱周辺の癒着が強かった。
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