株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

【私の一曲】『リパッティ演奏のショパン・ワルツ集』

No.4711 (2014年08月09日発行) P.76

浦部晶夫 (日本経済新聞社保健センター所長/NTT関東病院顧問)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-28

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • ディヌ・リパッティは1917年ルーマニア生まれのピアニスト。1950年12月2日、悪性リンパ腫(白血病とも)により33歳の若さでこの世を去った。写真左は1947年9月のスタジオ録音(TOCE-7584)、右は1950年9月16日のライブ録音盤(TOCE-8351)〔写真筆者提供〕

    血液疾患で早世した名ピアニストが弾くショパンのワルツ

    クラシック音楽のCDを聴くことやコンサートに行くことは、私の日常生活の重要な構成要素になっている。特にピアノ曲が好きで、最初によく聴いたのはルービンシュタインが弾いたショパンのワルツ集のLPレコードであった。学生時代には、上野の東京文化会館の音楽資料室で様々なレコードを聴いた。その中で、ディヌ・リパッティの弾くショパンの清新・鮮烈な印象は今でも覚えている。私は早速、リパッティのショパンのワルツ集とピアノソナタ3番のLPを買い求めて愛聴した。

    医者になって十数年経つとLPからCDの時代になり、私の蒐集もCDに変わった。往年の名演奏がどんどんCDで聴けるようになったので、リパッティとクララ・ハスキルのCDは手に入る限りのものを集めて聴いた。いろいろ語り出すと切りがないが、多くの名演奏の中でただ1つと言われると、リパッティの弾くショパンのワルツ集を挙げたい。

    残り289文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連求人情報

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top