著者の岩田松雄氏は、1982年阪大経済学部卒。数多くの企業の再生・業績向上を手がけ、スターバックスコーヒージャパンのCEOを務めた専門経営者。現在はリーダーシップコンサルティング代表。
(アスコム、2012年刊)
近頃はどの病院でも「病院の理念」を提示するようになった。たいへん良いことであるが、実際の医療現場では、それは単なる建て前にすぎないと言わざるをえない状況を目にしたり、耳にしたりする。最優先されるはずの「病院の理念」というものが、日本の多くの病院では生かされていないように思われる。
私も管理職に身を置く立場となり、どうしたらこの理念を実行できるのか悩んでいた。そんな折に出会ったのが、岩田松雄さんの本だった。ザ・ボディショップの社長として経営危機を改善し、その後、スターバックスコーヒージャパンのCEOとして大幅に売り上げを伸ばした岩田さんだからこその説得力ある内容だった。なぜミッションが必要なのか、ミッションを持って働くことの大切さ、私たちの生き方についてまで解説されている。
残り334文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する