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私とポルシェ911[炉辺閑話]

No.5045 (2021年01月02日発行) P.102

岩岡秀明 (船橋市立医療センター代謝内科部長)

登録日: 2021-01-05

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ポルシェ911は、1963年に発表されてから今年(2021年)で58年になりますが、常に改良と進化をし続けて、ずっと世界最高のスポーツカーとして尊敬と憧れを集めている稀有な車です。そして、1964年に第1号車の販売が開始されて以来、全生産台数のなんと約70%もが現在でも稼働しているという驚異的な車なのです。

もう40年以上も昔になりますが、私が大学生時代によく通っていた「六本木PIT INN」というライヴハウスのすぐ近くにポルシェの有名なディーラーがあり、そこに展示されていたポルシェ911に憧れていました。その頃からずっと「いつかは911」と思っていましたが、とても簡単に買える価格ではありませんでした。それから30年も経ち、52歳でようやく買えた初めての911が、997型のカレラ4Sでした。その後、991型カレラSに乗り換え、2015年4月からは、漫画「サーキットの狼」以来あこがれの911ターボ、991型ターボに乗っています。そして現在は、最新の992型ターボの納車待ちです。

ちなみに、911の「型番」は数字が飛んだり前後したりして、オーナーや自動車評論家以外には非常にわかりにくいのですが、年代順に「空冷」が901型、930型、964型、993型まで、「水冷」が996型、997型、991型、そして最新の992型となっています。なお、同じ911のオーナーでも、「空冷以外の911には、まったく興味無し!」という方々から、私のような「最新の911が最良の911!」という方々まで、かなり異なります。
2017年には自費でプロの映像作家に依頼して、YouTubeで個人的なポルシェ911のプロモーション動画も作成してしまいました。

[https://www.youtube.com/watch?v= fOo2N-LlCXI]

毎日の通勤にも使っていますが、ストレスの発散になります。休日は、特に用がなくても自宅のある千葉市から湾岸道路に乗り、首都高の環状線を周回して戻る約90kmがお気に入りのコースです。

911ターボは、普通に乗る分には乗り心地は快適ですから、コンビニやスーパーの買い物にも気軽に行けますし、リアシートがありますので荷物もたくさん載せられます。普通の通勤や買い物から、高速道路、ワインディング・ロード、その気になればサーキットまで、まさにオールマイティな世界最高のスポーツカーだと思います。高速道路でアクセルを踏めばものすごい加速ですし、雨天時やワインディング・ロードでも4WDですのでオン・ザ・レールのコーナリングで抜群の安定性です。

911には非常に多くのバリエーションがありますが、公道だけでしたら私は911ターボが最高の1台だと思います。大好きなロック(特にThe Who)を聴きながら、911ターボをドライブしていると、すぐに元気になれます。次はハイブリッド、そしてEVと911は常に進化し続けますが、911は「永遠に不滅」です!

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