東京からフェリーに揺られて25時間、深い群青の海に囲まれた小笠原諸島・父島。石川さんは、この島に庁舎を置く東京都小笠原支庁と小笠原村役場では初となる産業医に就任した。これから年4回、島を訪れ、職員の健康管理や安全管理のアドバイスを行っていく。
8月に初めて島を訪れた石川さんは、両役所の衛生委員会に出席し、職場巡視に同行した。ゆったりとした土地柄、どちらの職場でもメンタルの問題はほとんど見当たらなかったが、安全管理への意識には少し差があった。支庁では電気配線や棚の整理状況などのチェックリストが作られていた一方で、村役場では天井まで物が積み上がっており「まだまだこれから」という印象を受けた。
「『とにかく物を捨てよう。後で捨てすぎたと思うくらいが良い』などと助言しました。次回どうなっているか楽しみにしています」
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