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自称、書評家? [なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(115)]

No.4820 (2016年09月10日発行) P.71

仲野 徹

登録日: 2016-09-16

最終更新日: 2016-09-16

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  • ありがたいことに、文庫本の解説を立て続けに3つご依頼いただいた。そのうちのひとつで、編集者さんがつけてくださった肩書きが「書評家」。どっひぇ~、さすがにそれだけでは恥ずかしすぎるので、「大阪大学大学院教授」と付け加えてもらった。

    本の解説はこれで5冊になる。数年前、いきなり『世にも奇妙な人体実験の歴史』(文藝春秋社)の解説を頼まれた時は、うれしいよりもびっくりした。『人体実験学へようこそ』という題で、ものすごく気合いを入れて、相当に工夫した内容で書いた。

    なので、出久根達郎さんが朝日新聞の書評で「仲野徹の解説も要領よく秀逸である」とお褒めの言葉を書いてくださったのはむちゃくちゃ嬉しかった。いきなり出久根さんのファンになったことは言うまでもない。

    2冊目の解説は、東工大名誉教授・今野浩先生の『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』の文庫版(新潮文庫)。単行本の書評がお目にとまって、ナカノならおもろいことを書くだろうと思ってくださったようだ。これもありがたいことである。いずれ跡を継がせてもらって「ナカノ教授」シリーズでも書こうかしらんと秘かに狙っている。

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