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膵臓癌の早期診断に灯り(花田敬士)[プラタナス]

No.5116 (2022年05月14日発行) P.3

花田敬士 (JA尾道総合病院副院長)

登録日: 2022-05-14

最終更新日: 2022-05-12

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  • 昨今、著名人の死因が膵臓癌とメディアでよく耳にする。

    日本で最も成績の悪いがんの撲滅を誓って私が医師になった1988年当時、白血病と膵臓癌は極端に生存率が低い疾患であった。約30年を経て現在はどうだ。白血病は治療法が劇的に進化し、医師仲間をはじめ多くの芸能界、スポーツ選手の罹患者が現場復帰を果たすようになった。一方で、膵臓癌の5年生存率は現在でも8.5%程度と、その成績は厳しい。

    現在でも内視鏡医として進行膵臓癌の組織・細胞診の結果説明は辛く、緊張を強いられる。尾道地区では、2007年から医師会が主導で膵臓癌早期診断プロジェクトを展開してきた。糖尿病など膵臓癌の危険因子を複数以上有する患者さんに、無症状でも診療所で超音波検査(US)を行い、膵管の異常などがあれば中核施設にご紹介頂くシステムである。当初は、無症状の患者に検査を行うことに対する抵抗感、反発があった。

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