42歳女性が3日前からの四肢浮腫・関節痛を主訴に受診した。中年女性に急性発症した全身性浮腫・関節痛からパルボウイルス感染症と好酸球性血管性浮腫を疑い、診察で発症1週間前の胃腸炎症状(先行感染)と四肢・体幹の網状皮斑が明らかとなった。パルボウイルス感染症に決定的な情報が揃い血液検査とアセトアミノフェンの処方を計画したが、小児接触歴を追加聴取すると、息子が原因不明の発熱で他院に入院していることが判明した。同院には妊婦もいたため即座に連絡をとってもらい、後に親子のヒトパルボウイルスB19 IgM抗体陽性が確認できた。
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