お知らせ
「お医者様はおられませんか」─ そのとき、先生ならどうします？［なかのとおるのええ加減でいきまっせ！（46）］
No.4750 (2015年05月09日発行) P.73
仲野 徹 （大阪大学病理学教授）
登録日： 2016-09-08
最終更新日： 2017-02-20
- コーナー： エッセイ
- なかのとおるのええ加減でいきまっせ！
乗り合わせた新幹線でアナウンスがあった。「具合の悪くなられたお客様がいらっしゃいますので、お医者様か看護師の方がおられましたら…」というやつである。
医師免許があるとはいえ、ペーパードクター歴30年を誇る身だ。ましてや、「お医者様」（臨床医）ではないし、駆けつける義理はないかなとは思う。しかし、誰も乗り合わせておられなかったら、素人よりはさすがにましやけどなぁ、と思い悩む。
ほどなくして、お医者さんっぽい人が、足早に通路を該当車両の方へ向かわれたので、一安心。さて、これを読んでおられるお医者さんたちは、こういったとき、どうされるのだろう。
とか思いながらネット検索。こういうときはほんとうに便利である。そしたら、航空機の事例についてちゃんとした論文があった。さすがは天下のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンである。
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