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数カ月前から続く腹痛が増強した30代男性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(10)]

No.5171 (2023年06月03日発行) P.7

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院 高度救命救急センター長)

執筆: 中間楽平 (国立がん研究センター中央病院放射線診断科)

登録日: 2023-06-01

最終更新日: 2023-05-31

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【30代 男性】
主訴
腹痛
現病歴
数カ月前からの断続的な腹痛および便秘あり。腹痛が増強したため近医を受診した
現症
意識清明,脈拍数75回/分(整),血圧122/70mmHg,体温36.2℃
腹部:膨隆,軟。圧痛・反跳痛なし
血液検査
WBC 8800/μL,RBC 4.76×106/μL,Hb 11.2g/dL,PLT 37.9×104/μL,TP 7.1g/dL,UN 10mg/dL,CRE 0.82mg/dL,Na 139mmol/L,K 3.9mmol/L,Cl 102mmol/L,Glu 93mg/dL,AST 32U/L,ALT 47U/L,LD 164U/L,CK 41U/L,CRP 1.41mg/dL
検査所見
腹部エコーでは特記所見はなく,腹部単純X線写真では大腸に便の貯留が認められた。便秘の精査のために腹部造影CT(図1)が撮影された

注目すべき所見,追加検査は?

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