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祝!大村先生ノーベル賞受賞 [なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(68)]

No.4772 (2015年10月10日発行) P.73

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-10

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  • 書評サイト「HONZ」での初レビュー本が『大村智─2億人を病魔から守った化学者』だった(honz.jp/9579)。「新聞広告で、この堂々たる男らしいタイトルを見たとき、おもわずしびれた。しかし『大村智』という名前を知っている日本人がどれくらいいるのだろう」と失礼なことを書いている。

    一度、パーティーでお目にかかる機会があった時、「先生の伝記に感動してレビューを書かせてもらいました」と申し上げたら、えらく嬉しそうにしていただけた。そんなこんなもあったので、今回のご受賞はことのほか嬉しい。

    言うまでもなく、業績・人物ともに、以前からもっと知られていてしかるべき先生だ。あまり有名でなかった大きな理由は、先生が発見されたお薬の対象疾患が熱帯の寄生虫病だったせいだろう。あるいは、ちょっとうがった見方にすぎるかもしれないが、そのオリジナリティーあふれすぎる経歴も関係していたかもしれない。

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