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腹痛,嘔吐で来院した60代男性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(29)]

No.5190 (2023年10月14日発行) P.7

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院 高度救命救急センター長)

執筆: 佐藤文恵 (国立病院機構災害医療センター放射線科)

登録日: 2023-10-12

最終更新日: 2023-10-11

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【60代 男性】
主訴
腹痛,嘔吐
現病歴
慢性的な下血を認めており近医で精査予定であった。某日特に誘因なく腹痛が出現し,嘔吐もみられ救急搬送された
既往歴
特記事項なし
現症
意識清明,呼吸数24回/分,脈拍数104回/分(整),血圧114/89mmHg,体温35.6℃,酸素飽和度99%(O2 10L/分投与下)
腹部:やや膨隆,筋性防御あり,圧痛著明
四肢末梢の冷感,シバリングを認める
血液検査
WBC 12600/μL,RBC 4.74×106/μL,Hb 12.5g/dL,PLT 49.9×104/μL,CRP 1.57mg/dL,CEA 444.0ng/mL
検査所見
精査のため腹部造影CT(図1)が撮影された

注目すべき所見,追加検査は?

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