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遷延する上腹部痛を認める50代男性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(35)]

No.5196 (2023年11月25日発行) P.9

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院高度救命救急センター長)

執筆: 妹尾聡美 (済生会横浜市東部病院救急科・外傷センター医長)

登録日: 2023-11-23

最終更新日: 2023-11-21

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【50代 男性】

主訴
右季肋部痛
現病歴
1カ月前から上腹部痛を認めていた。近医を受診するも胃腸炎の診断で,整腸剤のみの処方で経過をみていた。3日前より妻が本人の顔が黄色くなっていることに気づき,上腹部痛も増悪傾向であったため当院ER受診となった
既往歴
特記事項なし
常用薬
ビオフェルミン®錠1日3回
現症
意識清明,呼吸数20回/分,脈拍数112回/分,血圧170/80mmHg,体温36.0℃,酸素飽和度98%(室内気)
身体所見
皮膚および眼球結膜の黄染あり,腹部:平坦・軟,右季肋部に圧痛あり,筋性防御なし,Murphy’s signなし
血液検査
WBC 8.47×103/μL,Hb 12.7g/dL,PLT 31.6×104/μL,TB 5.9mg/dL,DB 4.5mg/dL,AST 140U/L,ALT 234U/L,LD 230U/L,ALP 1028U/L,γ-GT 491U/L,CRP 1.13mg/dL

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