介護報酬、障害福祉サービス等報酬とのトリプル改定となる2024年度診療報酬改定は、12月20日の閣僚折衝の結果、診療報酬本体プラス0.88%(薬価・材料価格を含めた全体改定率はマイナス0.12%)で決着しました。本体改定率を巡っては、「マイナス改定が適当」とする財務省の主張に対し医療界は強く反発、賃金上昇・物価高騰などへの対応のため大幅なプラス改定が必要と訴えてきましたが、辛うじて本体プラスを確保した格好です。
12月アンケートでは、改定率が決まる前に本体改定率についてご意見を募集。「大幅なプラス改定が妥当」「ある程度のプラス改定が妥当」を合わせ、プラス改定が妥当とする意見が79%を占めました。特に重点的に評価すべき項目については「コメディカルの働きを評価する項目」(愛知・勤務医)など医療関係職種の処遇改善につながる評価を求める声や、「ポリファーマシー対策など高齢者医療を効率化する施策」(栃木・勤務医)など多剤投薬是正の取り組みの評価を求める声が目立ちました。
自由記載欄には「病院は経費カツカツで運営しているのでもっと評価すべき。病院の給与が安すぎる」(愛知・勤務医)、「土日夜間しか診ない開業医・勤務医の収入をマイナスにしていいから、土日夜間も待機される先生の報酬を上げてください」(佐賀・開業医)など様々な意見が寄せられました。
以下、皆様からいただいた主なご意見を紹介します。(次ページへ)